年齡を重ねると、慢性便秘に悩まされる方は少なくありません。
下剤を飲めば、たしかにお通じは改善されるものの、中にはキリキリした痛みや下痢、水便に苦しむ方もいます。これでは、別のストレスに苦しめられるて気持ちはスッキリしません…。
今回は、自然なお通じを取り戻すための百毒下しについて解説します!
体への負担が少なく、それでいて効き目にも満足できる便秘薬をお求めの方は、ぜひ参考にしてみてください。
百毒下しの特徴
百毒下しとは、漢方の「大黄甘草湯」をベースに独自の生薬を4種類加えた和漢処方の便秘薬です。
その歴史は古く、発売元の翠松堂製薬は室町時代の1570年から続く現存する最古の製薬会社です。
ここまで長く支持される理由は、古き良き伝統もさることながら百毒下しの特徴にあります。
- お腹にやさしい
- クセになりにくい
- 便秘に伴う肌あれ・吹き出物も緩和
いずれも便秘薬を飲む方が気にする項目ばかり。
しっかり効いて欲しいけど、お腹への負担は減らしたい、しかし、お薬がなければお通じが整わないのは怖いもの。
これらをクリアしつつ、便秘になると気になる肌あれ・吹き出物にもアプローチできるのですからロングセラーも納得ではないでしょうか?
なお、粒はコーティングされており、生薬独特の風味は緩和されています。漢方薬の香りが気になり、服用に抵抗を感じる方にも飲みやすいように配慮されているのもポイント。
百毒下しの効能・効果
医薬品などの健康被害救済、承認審査、安全対策の3つの役割を一体として行う世界唯一の公的機関である独立行政法人「医薬品医療機器総合機構」によると、百毒下しの効能・効果は次のとおり。
- 便秘
- 頭重
- のぼせ
- 肌あれ
- 吹出物
- 食欲不振(食欲減退)
- 腹部膨満
- 腸内異常発酵
百毒下しの有効成分
医薬品の効能・効果を決定づけるのは、配合されている有効成分です。ブランドではありません。
一方、知識があれば、自分の症状によりマッチしたものを選びやすくなりますよ。全てを覚える必要はないので、気になったら、またこのページに返ってきてくださいね。
百毒下しの1日量(32粒)の有効成分は以下のとおり。
成分名 | 配合量 | 特徴 |
ダイオウ末 | 0.880g | 腸の機能を改善 |
アロエ末 | 0.100g | |
ケンゴシ末 | 0.170g | |
エイジツエキス | 0.043g | |
カンゾウ末 | 0.150g | 急激な薬効発現を抑制 |
サンキライエキス | 0.040g | 肌あれ・吹出物に効果的 |
ポイントは、カンゾウ末とサンキライエキスが配合されていることです。
カンゾウ末がブレーキの役割を果たし、効果が出すぎるのを防いでくれます。ブレーキのないアクセルだけの車は怖くて乗る気がしませんよね。このバランスのとれた処方が売れ続けている人気の秘訣と言っても過言ではありません。
さらにサンキライエキスがお肌のトラブルにも対応しているのも大きなメリット。
百毒下しの用法・用量
医薬品で気をつけなくてはいけないのは、用法・用量です。
どれだけ効果のある医薬品でも、用法・用量を守らなくては効果的とは言えないためです。
効果を感じないからといって、闇雲に増量すると思わぬトラブルに発展しかねないので注意しましょう。
百毒下しの用法・用量は以下のとおり。
年齡 | 1回量 |
15歳以上 | 12〜16粒 |
11歳以上15歳未満 | 8〜12粒 |
7歳以上11歳未満 | 6〜8粒 |
3歳以上7歳未満 | 4〜6粒 |
これらを朝夕の空腹時(もしくは食前あるいは食間)に服用します。
1回量に幅がありますが、まずは少量から飲むようにしましょう。その後、便通の状態に合わせて量を調整していきます。
粒数が多いと感じるかもしれませんが、小粒なので思ったよりも気にならないようになっているので安心してください。
効果が出るまでの時間は個人差がありますが、目安は服用後7〜10時間です。まずは2日間は続けてみましょう。1週間ほど服用しても効果が出ないときは服用を中止して医師に相談するのがおすすめです。
百毒下しの副作用と注意点
用法・用量を守ることも大切ですが、合わせて知っておきたいのは、副作用です。効能・効果を感じても、副作用に悩まされるようでは、本末転倒ですよね。
副作用の中には、日常生活に支障をきたすものもあるので副作用の把握はマスト。
ここでは、百毒下しの副作用と注意点を解説します。
安全に百毒下しを服用するためにも参考にしてみてください。
百毒下しの副作用
百毒下しの副作用には次のようなもの症状があります。
部位 | 症状 |
皮膚 | 発疹・発赤、かゆみ |
消化器 | はげしい腹痛、吐き気、嘔吐 |
穏やかな効き目が特徴の百毒下しですが、個人差があり、腹痛が起こることもあります。
いずれかの症状が出たら、服用を中止して医師、薬剤師、登録販売者などに相談しましょう。
百毒下しの注意点
百毒下しを服用するときには、以下の点は守りましょう。
- 他の便秘薬や下剤を併用しない
- 授乳中の人は服用しない
さらに、次の条件に当てはまる方は医師、薬剤師、登録販売者に相談してみてください。
- 医師の治療を受けている人
- 妊婦または妊娠していると思われる人
- 過去に薬によるアレルギーを起こしている人
- はげしい腹痛、悪心、嘔吐のある人
合わせて知りたい今日から誰できる超手軽な2つの便秘対策
ここでは、自然なお通じを取り戻すために効果的な2つの方法を紹介します。
- 食物繊維の量を増やす
- プロバイオティクスを飲む
いずれもドラッグストアであれば、お手頃価格で購入できるものばかりです。ぜひ毎日の生活に取り入れてみてください。スグには効果が出ませんが、継続することで効果が出ることは科学的にも確認済み。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
食物繊維の量を増やす
水溶性の食物繊維には、便をやわらかくする効果が確認されており、お通じの改善に期待できます。
例えば、ナッツやフルーツなどに含まれます。
ナッツはドラッグストアやコンビニでも買えるので、小腹が空いたときなどに食べるようにしてください。
ほかにも、オオバコも水溶性食物繊維が適度に含まれており、おすすめです。
ただし、いきなり食物繊維を増やすと、急激な環境の変化に腸がとまどうこともあるので注意しましょう。
プロバイオティクスを飲む
プロバイオティクスの摂取で、腸の働きが改善されお通じが整います。
代表的なプロバイオティクスはビフィズス菌ですが、新ビオフェルミンSなどに含まれています。新ビオフェルミンSについては、新ビオフェルミンS紹介記事で詳しく解説しているので興味のある方はご覧ください。
ただし、ビフィズス菌などの腸内細菌は加工食品や清涼飲料水に弱いので、食事の質にも気を配るのを忘れないようにしましょう。
【番外編】便秘に効果があると思われがちな習慣
水分補給と運動は便秘に効果があると思われがちですが、実は、効果を裏付けるデータは多くはありません。
ただし、脱水は便秘の原因のひとつですから、喉が乾いたら水分をとるのは大切です。
運動も生活の質を向上させてくれるので有用でないわけではありません。むしろ、現代人は運動不足なので積極的に運動したいところ。
いずれも便秘対策の本命とはならないので、遠回りしないようにしましょうね。
自分に合った便秘薬を選んでスッキリした毎日を送ろう
- 自然なお通じのために知っておきたい百毒下し
- 今日からスグにできる便秘に効果的な生活習慣
上記について解説しました。
お通じが来ないと不安になりますが、かといって、無理やり出すのは刺激が強すぎて不安になります。しかし、効き目が弱いようでは有用とは言えないのでジレンマ。
ただし、医薬品はあくまでも補助です。少しずつで構わないので、食物繊維とプロバイオティクスを生活に取り入れて体質の改善にも取り組んでみてください!