「大正漢方胃腸薬って漢方薬なのはわかるけど、具体的にはどんな成分なの?」
「大正漢方胃腸薬ってどんな人に向いてるの?」
「大正漢方胃腸薬にはどんな副作用があるの?」
いざドラッグストアで大正漢方胃腸薬を頼まれたから、もしくは評判が良いから買おうと思ったときに具体的にどんなものかわかっていないと不安になる方もいるのではないでしょうか?
自分が買おうとしているものの特徴を理解しているのとしていないのとでは、QOLに大きく差が出るものです。「ちゃんと調べてから買っておけばよかった…」なんて後悔は誰にでもあるはず。
そこで今回は、大正漢方胃腸薬について以下の点を紹介します。
- 大正漢方胃腸薬の成分
- 大正漢方胃腸薬がおすすめの人
- 大正漢方胃腸薬を飲むときの注意点
この記事を読めば、自分に合った胃腸薬を選びやすくなります。この世にひとつしかな大切な自分の体を整えるためにも、ぜひ参考にしてください!
大正漢方胃腸薬の成分
- 安中散
- 芍薬甘草湯
それぞれ特徴が異なりますが、どちらも現代人によくある問題を改善するために効果的な漢方薬です。特徴を理解することで、自分に効果が期待できそうかどうか判断しやすくなります。
では、詳しく解説していきます。
なお、難しい話は一切しませんので、「医薬品の話って難しくて理解できない…」と不安な人もご安心ください!
安中散
安中散とは、疲れた胃腸を元気にする働きがある漢方薬です。私たちが働きすぎると疲れがたまって、体は重くなり、ヤル気が出ないように、胃腸も働きすぎると同じようになります。
しかも、現代はかつてないほど食事に恵まれているので、どうしても胃腸は頑張らざるを得ない場面が目立ちますよね。
食事をするタイミングがバラバラの人もいるでしょうし、食事の質が良くない人も珍しくありません。これは、胃腸にとっては働く時間帯がバラバラな上に、重労働を強制されているようなもの。疲れないほうが不思議なくらいです。
安中散はクタクタになった胃腸の働きを活発にしてくれるので、現代人には心強い漢方薬と言えるでしょう。
なお、安中散は下記の生薬を混ぜ合わせたものです。
- ケイヒ(桂皮)
- エンゴサク(延胡索)
- ボレイ(牡蠣)
- ウイキョウ(茴香)
- シュクシャ(縮砂)
- カンゾウ(甘草)
- リョウキョウ(良姜)
芍薬甘草湯
芍薬甘草湯とは、緊張した胃をリラックスさせる漢方薬です。
想像してみてください。
目覚ましに叩き起こされ、慌ただしく食事を済ませて、会社に向かう。会社では膨大な量のタスクをこなし、昼食もリラックして食べられない。仕事が終わったかと思えば、もう太陽は沈んでいる。家にいても育児や家事などに追われて息をつく暇もありません。
こんなときに何よりも欲しいのは、安らぎのはず。
現代人の胃も同じです。朝から晩まで食べたものを一生懸命に消化しており、緊張の連続。
芍薬甘草湯は緊張した私たちの体を優しくほぐすマッサージのように、胃の緊張をほぐしてくれます。
安中散のように胃を元気にしてくれるはたらきも大切ですが、回復せずに健康にはなれないものです。
大正漢方胃腸薬はこのように、胃の働きを取り戻す成分と胃の緊張をほぐす成分がタッグになって幅広く活躍してくれます。
なお、芍薬甘草湯は下記の生薬を混ぜ合わせたものです。
- シャクヤク(芍薬)
- カンゾウ(甘草)
大正漢方胃腸薬の効能・効果
大正漢方胃腸薬の具体的な効能・効果は下記のとおり。
- 胃もたれ
- 胃部不快感
- 胃炎
- 胃痛
- げっぷ
- 食欲不振
- 腹部膨満感
- 胸つかえ
- 胸やけ
- 胃酸過多
- 腹痛
- はきけ(むかつき、悪心)
大正漢方胃腸薬の用法・用量
大正漢方胃腸薬は食前もしくは食間に水またはぬるま湯で飲みましょう。
食前とは、食事の20〜30分前のことです。食間とは、食事の最中だと思っている方もいますが、正しくは食事と食事の間ですので注意が必要です。食事を終えてから2時間くらいを目安にするとよいでしょう。
錠剤タイプの用量は次のとおり
- 15歳以上:1回4錠、1日3回
- 5〜14歳:1回2錠、1日3回
- 5歳未満:服用しないこと
大正漢方胃腸薬 微粒タイプの用量は次のとおり
- 15歳以上:1回1包、1日3回
- 5〜14歳:1/2包、1日3回
- 5歳未満:服用しないこと
どちらの剤形も5歳未満は服用できないので注意してください。体が大きいからといって、用法・用量を無視することがないようにしましょう。これは、体格がよくても、内臓が十分に発達していないことがあるためです。
大正漢方胃腸薬はこんな人におすすめ
大正漢方胃腸薬の効果効能、特徴や用法・用量を理解したものの、はたして自分に合った胃腸薬かどうか疑問に思う人もいるでしょう。合う合わないは個人差がありますが、次の条件に当てはまる人は大正漢方胃腸薬はおすすめです。
- ふだんから胃腸が弱い
- ご飯を食べたあとにいつまでも食物がお腹にあるように感じる
- 食生活が不規則になりがち
- 夏バテしやすい
- 食欲がわかない
- 胃がしくしく痛む
- 昔に比べて食事を美味しく感じなくなった
ただし、上記に当てはまるからといって、必ずしも大正漢方胃腸薬を効果を発揮するとは限りません。1ヶ月ほど服用しても症状が改善されないときは服用を中止して、医師、薬剤師または登録販売者に相談しましょう。
大正漢方胃腸薬を飲むときの注意点【副作用】
医薬品につきものなのが、副作用です。副作用と聞くだけで「服用しないほうがいい!」と思い込む人も少なくありませんが、大切なのはリスクの幅と確率です。どのような副作用が起こるのかを事前に知っておくことで、正しく対応できます。無闇に怖がらずに、適正な使用を心がけましょう。
大正漢方胃腸薬の副作用は以下のとおり。
- 皮膚:発疹・発赤、かゆみ
- 肝機能障害:発熱、かゆみ、発疹、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)、褐色尿、全身のだるさ、食欲不振
いずれかの症状があらわれた場合、ただちに服用を中止して、医師、薬剤師または登録販売者に相談しましょう。
なお、医師の治療を受けている人は治療に悪影響を及ぼさないように、前もって医師、薬剤師または登録販売者に相談することでリスクを下げられます。自分の体のことは自分が一番よくわかりそうなものですが、意外にわからないもの。1人で判断しないようにしましょう。
大正漢方胃腸薬を保管するときの注意点
医薬品は正しく保管しなければ、品質を維持できない恐れがあります。
大正漢方胃腸薬を安全に服用するためにも、下記の点を守りましょう。
- 直射日光の当たらない湿気の少ない涼しいところで保管する
- フタはきちんと閉める
- 子どもが誤って飲まないように、子どもの手の届かないところに保管する
- 容器の入れ替えをしない
- 使用期限の過ぎた製品は使用しない
- 使用期限内であっても、開封してから6ヶ月過ぎた製品は使用しない
何事も手入れが大切なので、管理にも注意しましょうね。
大正漢方胃腸薬など自分に合った胃腸薬で胃腸の元気を取り戻そう
私たち現代人は、どうしても日々の生活に追われて生活習慣を整えるゆとりが少ないと感じがちです。頭では生活習慣を整えることがベストだとわかっているものの、中には改善できない自分にジレンマを感じている人もいるでしょう。
一方で、同じような生活習慣にも関わらず、美味しく食事を楽しみ、エネルギッシュな人もいるのも事実。
医薬品やサプリメントを要所要所で適切に使っているかどうかが違いを生み出す習慣の一つです。
根っこから習慣を変えるのは難しくとも、医薬品やサプリメントを使い、少しずつ生活習慣を改善していくのは難しくありません。一歩を踏み出してしまえば、興味がわき、食生活などの改善にも積極的に取り組む人も珍しくはありませんよ。
今回の記事を参考にして、まずは自分に合った胃腸薬を使ってみてはいかがでしょうか。
結論から先にお話すると、大正漢方胃腸薬は2つの漢方薬の組み合わせです。具体的には、次の2つの漢方薬の組み合わせ。