市販のステロイド軟膏で何を選べばいいかわからない方へ【おすすめを厳選して紹介】


「皮膚科に行くのがベストなのはわかっているけど、忙しくて病院に行く時間がない…」
「市販のステロイド軟膏って種類が多すぎて、どれを選べばいいのかわからない…」
「市販のステロイド軟膏を塗るときって何か気をつけることってあるの?」


仕事や家事に追われがちな現代人は病院に行くのも一苦労ですよね。

しかし、湿疹やかゆみがひどいと気が散ってしまい思ったように仕事や家事がはかどりません。

そうこうしているうちに病院で診てもらう時間がなくなってしまうという悪循環に陥ってしまう方は少なくありません。

そこで活用したいのが市販のステロイド軟膏です。

ミク子
今回は、

  • おすすめの市販のステロイド軟膏
  • 市販のステロイド軟膏を塗る量と塗り方

を中心に解説します。

この記事を読めば、「時間がないのにドラッグストアに立ち寄ったものの、何を選べばいいかで迷って思ったよりも時間がかかっちゃった…」なんて本末転倒な事態を避けやすくなるでしょう。

なお、ステロイドについてサクッと勉強しておきたい方は、まずはこちらを御覧ください▼
ステロイド塗り薬って何?【市販のステロイド塗り薬のおすすめも紹介】

市販のステロイド軟膏のおすすめをまとめて紹介

市販のステロイド軟膏は種類が豊富で、パッケージを見ただけで自分に合ったものを選ぶのは至難の業です。

とはいえ、ゼロから自分で有効成分を見比べて自分に合ったものを探すのも手間ですよね。

ここでは、多くのドラッグストアで取り扱いがある代表的な市販のステロイド軟膏を厳選して紹介するので、参考にしてみてください。

市販のステロイド軟膏のおすすめは以下の通り。

  • フルコートf軟膏
  • クロマイP軟膏AS
  • コートf MD軟膏


  • コートf AT軟膏
  • リビメックスコーワ軟膏
  • トラフル軟膏PROクイック


ミク子
「こんなにあるんじゃ、何を選べば良いのか迷うよ!」と思うかもしれませんが、それぞれの特徴を小学生にもわかるように解説します。
では、それぞれを詳しく見ていきましょう。

おすすめの市販のステロイド軟膏その1:フルコートf軟膏

フルコートf軟膏は市販薬としては抗炎症作用が強いストロングランクのステロイド「フルオシノロンアセトニド」を配合しているステロイド軟膏です。

その高い抗炎症作用により、すばやく湿疹や皮膚炎の改善が期待できるのは魅力的。

かきむしってしまい、患部がじゅくじゅくしてしまう化膿が気になる方にもおすすめです。

これは、ステロイドだけでなく、抗生物質フラジオマイシン硫酸塩も配合されているため。

皮膚炎と化膿のどちらもにも対応できる市販のステロイド軟膏をお求めの方は選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

おすすめの市販のステロイド軟膏その2:クロマイP軟膏AS


湿疹や皮膚炎も気になるけど、それ以上に化膿がひどくて患部のじゅくじゅくが心配な方にはクロマイP軟膏ASがおすすめです。
これは、クロマイP軟膏ASには次の2種類の抗生物質が配合されているため。

  • クロラムフェニコール
  • フラジオマイシン硫酸塩

さらに患部を外部の刺激から守る油脂性軟膏なので、敏感になっている患部に使用できることも見逃せません。

おすすめの市販のステロイド軟膏その3:コートf MD軟膏


大事な赤ちゃんの湿疹はすぐにでも改善してあげたいものですが、大人が使うのと同じステロイドは使えないので注意が必要です。
皮膚が薄くてデリケートなあかちゃんの皮膚炎・かぶれ・あせも・しもやけにはコートf MD軟膏がおすすめです。

これは、ステロイドとしては作用がやさしいプレドニゾロンを配合しているため。さらに無香料、無着色、防腐剤フリーなので赤ちゃんの薄くて薬剤が浸透しやすいお肌に配慮している点も見逃せません。

おすすめの市販のステロイド軟膏その4:コートf AT軟膏

「ひっかくと悪化するから、かいちゃダメ」と口酸っぱく言っても、我慢できずについついかいてしまうお子さまにはコートf ATクリームがおすすめです。


これは、ステロイドであるプレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステルが皮膚の炎症を鎮めつつ、局所麻酔成分リドカインがかゆみを抑えてくれるため。

さらに殺菌作用のあるイソプロピルメチルフェノールも配合しているので、感染を防ぐこともできるの嬉しいですね。
ただし、化膿した皮膚には使用しないように注意してください。


おすすめの市販のステロイド軟膏その5:リビメックスコーワ軟膏

「ステロイド軟膏を使いたいけど、やっぱりステロイドには抵抗がある…」とステロイドの副作用を懸念する方は、リビメックスコーワ軟膏を検討してみてください。



なぜなら、リビメックスコーワ軟膏はアンテドラッグと呼ばれるステロイド軟膏だからです。

アンテドラッグとは、患部の炎症には効果を発揮し、体内に吸収されると急激に効果を失う薬剤です。

副作用の予防を目的として開発されたので、副作用が気になって市販のステロイド軟膏を使うことを躊躇していた方には検討してみる価値はあるでしょう。


おすすめの市販のステロイド軟膏その6:トラフル軟膏PROクイック

口内炎ができてしまって、あまりの痛みにごはんを食べるのもつらい方は、トラフル軟膏PROクイックがおすすめです。



ステロイドの強さとしては「普通」に分類されるトリアムシノロンアセトニドを配合しており、患部に密着して炎症を鎮めてくれます。

「ステロイドを口内に塗るなんて、飲み込んだらどうするの?」と心配される方もいますが、飲み込んでしまっても心配のない成分を使用しているので安心してください。

ただし、もし飲み込んでしまい、体調がすぐれない場合は医療機関を受診しましょう。


市販のステロイド軟膏の塗る量と塗り方

医薬品には用法用量があり、適正に使うことで副作用のリスクを減らしつつ、期待する効果を得られることはご存知かと思います。

しかし、塗り薬となると、どのくらいが「適量」なのか困ってしまうことがあるのではないでしょうか?

錠剤ならば1錠、2錠と数えられますが、軟膏だとそうもいきません。おまけにステロイドだと塗りすぎたら副作用が現れるのではないかと心配になるのではないでしょうか?

市販のステロイド軟膏を含むステロイド外用剤は、FTU(フィンガーチップユニット)と呼ばれる単位が基本として患部の面積に応じて適量の見当をつけます。



1FTUとは、大人の人差し指から第一関節に薬をのせた量のことです。この分量で、大人の手のひら2枚分くらいの面積に塗ることができます。

チューブの大きさによって異なる場合がありますが、目安にしてみてください。

また、塗り拡げるときは塗り込む必要はありません。患部からはみ出さないように、やさしく塗り拡げる程度で問題ありません。


まとめ:市販のステロイド軟膏を適切に使って湿疹を改善しよう

仕事や家事に慌ただしく追われ、「気がついたらこんな時間…。もう病院はやってないわね…。」と診療受付時間に間に合わないことは珍しくありません。

しかし、皮膚炎を放置しておくと気になって作業に集中できず、結果として時間を浪費したような罪悪感を感じることも。

適切な市販のステロイド軟膏を選ぶことで、つらい皮膚炎を鎮めることはできます。



今回の記事を参考にして、通勤時や買い物の途中でドラッグストアに立ち寄ってみましょう。

ただし、ステロイド塗り薬って何?【市販のステロイド塗り薬のおすすめも紹介】でも解説しましたが、ステロイドの塗り薬はあくまで短期的に使用するものです。長期間使用すると副作用が現ることもあるので、1週間程度使用しても症状が改善されない場合は医療機関を受診してくださいね。



仕事や家事も大切なのはわかりますが、何より大切なのはがんばっている「あなた」の心身の健康です。体が発しているサインに耳をすませて、問題が大きくならないうちにケアしてあげましょう。

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ドラッグミック編集部です。薬剤師、管理栄養士、登録販売者、メーカー・卸と連携してさまざまなコンテンツをアップいたします。 おもしろかった、ためになったと思ったらぜひシェアしてあげてください!