「かゆみ止めなんて何を買っても同じだろう」
「ドラッグストアに行ってみたら想像以上のかゆみ止めの多さに驚いた」
「早くかゆみを止めたいのに多すぎてどれを選べばいいか分からない」
かゆみ止めと言っても、原因が違えば使用するものも変わることをご存知ですか?
汚れの原因が違えば、使う洗剤が変わるようにかゆみ止めにも適材適所というものがあります。
何も知らずにいると、思ったような成果を得られないかもしれません。
今回は、
- かゆみ止めの原因と対策
- かゆみ止めのおすすめの市販薬
を中心に解説します。
この記事を読めば、「どのかゆみ止めを選べばいいか分からない…」「かゆみ止め選びを間違えた…」という失敗を犯してしまう確率を下げられます。
ぜひ最後までお読みください。
かゆみの原因と対策をサクッと解説
かゆみ止めを選ぶときには、あなたを悩ませるかゆみの原因を特定することが重要です。
原因が分からないようでは、適切なかゆみ止めの市販薬を選ぶことは難しいため。
「何が分からないのかが分かりません」という状態では、どうしようもありませんよね。
ドラッグストアでよくいただくかゆみ相談を分析すると、原因は大きく分けると次の4つとなります。
- 虫刺され
- あせも
- 乾燥
- 接触性皮膚炎
それぞれ順番に見ていきます。
原因1:虫刺され
夏の代表的なかゆみの原因は、虫刺され。
虫に刺されると、かゆみの原因物質であるヒスタミンが放出されます。
ほかにも白血球がかゆみ・炎症を引き起こす物質を放出して、腫れ、ただれなどの炎症にともなう症状が出ることもあります。
かゆみだけなら抗ヒスタミン剤を含むかゆみ止めを選び、炎症を伴うときはステロイドを配合したものを選ぶようにしましょう。
かきむしってしまった場合は、化膿止め成分が配合されたものを選び、患部の化膿を防ぎましょう。
原因2:あせも
夏場のかゆみの原因の一つは、あせもです。
あせもは汗をたくさんかいて汗管(かんかん)が一時的に詰まってしまうと起きます。
ほかにも、
- 発熱・スポーツ時
- 湿布や包帯で通気性が悪い部分
などの状況や環境で起こりやすいのが特徴。
汗が原因なので以下の対策が有効です、
- こまめに汗をふく
- 着替える
- 通気性の良い衣類を着る
原因3:乾燥
冬場のかゆみの主な原因は、乾燥です。
乾燥すると肌のバリア機能が低下します。
バリア機能が低下すると、普段なら気にならない刺激でもかゆみを感じてしまうようになります。
対策はシンプルですが、保湿です。
他にも肌の水分を奪う次の行動を控えるのもポイント。
- 顔や体をゴシゴシ洗わない
- 刺激の強い洗顔料などは使わない
- 化粧水や乳液をすりこむように塗らない
肌へ刺激を与えるのは避けて、やさしく丁寧に扱いましょう。
原因4:接触性皮膚炎
季節を問わずに、特定の物質との接触が原因でかゆみや炎症が引き起こされることがあります。
これを接触性皮膚炎と言います。
接触性皮膚炎については、「接触性皮膚炎 市販薬 おすすめ」で詳しく解説しています。
「同じ場所ばかり湿疹が出る…」という方は接触性皮膚炎かもしれないので、チェックしてみてください。
かゆみ止めのおすすめ市販薬【原因別】
ここでは、かゆみの原因と対策を踏まえて、かゆみ止めのおすすめの市販薬をいくつか紹介します。
いずれもドラッグストアで扱っている代表的なものばかりなので、かゆみ止めの市販薬を選ぶときの参考にしてみてください。
- ムヒS
- 液体ムヒ
- ムヒ・ベビー
- メンソレータムAD
- ヘパソフトプラス
- ムヒAZ錠
それぞれ解説していきます。
かゆみ止めのおすすめ市販薬1:ムヒS
虫刺されで炎症がひどくなくく、かゆみしか気にならないときはムヒSがおすすめです。
抗ヒスタミン剤であるジフェンヒドラミンがかゆみの原因であるヒスタミンを抑えつつ、ℓ-メントールとdl-カンフルの清涼感でかゆみをしずめてくれます。
長い間かゆみ止めとして親しまれており、信頼性の高さから常備薬としてもおすすめ。
「かゆい!けど、かゆみ止めがない…」なんてことにならないように虫刺されシーズン前に備えておきましょう。
かゆみ止めのおすすめ市販薬2:液体ムヒ
虫に刺されて、かゆみだけでなく、腫れや赤みが気になるときは液体ムヒがおすすめ。
かゆみを抑えるジフェンヒドラミンに加えて、ステロイドのデキサメタゾン酢酸エステルが配合されており、すばやく効果を発揮します。
液体タイプなので、どんなときでも手を汚すことなくサッと塗れるのポイント。
なお、ステロイドと聞くと「ステロイドって強すぎるんじゃないの?」と思う方もいますが、適切に使えば問題ありません。
ステロイドについて気になる方は、「ステロイド 塗り薬 市販」で注意点などについて解説しているのでご覧ください。
かゆみ止めのおすすめ市販薬3:ムヒ・ベビー
お子さまの皮膚は大人に比べると繊細で、虫刺されやあせもに何を使っていいか迷うところ。
ムヒ・ベビーなら、大事なお子さまの虫刺され、おむつかぶれ、あせもなど幅広く対応できるのでおすすめ。
メントールなどの刺激のある成分を配合していないので、しみてお子さまが泣いたらどうしようと心配することはありません。
肌と同じ弱酸性タイプで生後1ヶ月から使用できるのも大きなメリット。
かゆみ止めのおすすめ市販薬4:メンソレータムAD
冬場の乾燥が原因のかゆみには、メンソレータムADがおすすめです。
メンソレータムADは3つのかゆみ止め成分を配合しており、今起きている症状から原因にまでしっかりアプローチするのが特徴。
さらに乾燥も一緒にケアしたい方には、保湿効果のある尿素10%配合したメンソレータムAD乳液もおすすめです。
かゆみ止めのおすすめ市販薬5:ヘパソフトプラス
冬場の乾燥によるかゆみだけでなく、乾燥そのものを緩和したい方はヘパソフトプラスがおすすめです。
2つのかゆみ止め成分に加えて、乾燥に効果的なヘパリン類似物質が配合されているから。
ヘパリン類似物質は角質層の水分保持機能を改善します。
水分保持機能を取り戻した角質層は本来のバリア機能を取り戻し、あなたをかゆみの原因となる乾燥から守ります。
ヘパリン類似物質については、知っておくべきヘパリン類似物質の医薬品と医薬部外品の違い【化粧品についても解説】で解説しているので気になる方はご覧ください。
かゆみ止めのおすすめ市販薬6:ムヒAZ錠
「クリームや液体を塗るには、かゆみの範囲が広すぎる…」と頭を抱えたくなるほど広い範囲のかゆみにお悩みの方には、ムヒAZ錠がおすすめです。
ムヒAZ錠は、飲むタイプのかゆみ止めなので、手の届きにくい背中のかゆみにも効果的。
さらに、かゆみ止め効果は12時間も続くので、仕事、家事、睡眠をかゆみに邪魔されることも防げます。
大事な会議中や慌ただしい家事をこなしているときにクリームなどを塗るのはストレスでしょうし、寝ている最中に塗れるわけはないので、この持続時間は大きなメリット。
まとめ:かゆみの原因に応じて市販薬を使い分けよう
かゆみ止めを選ぶときには、かゆみの原因や自分のニーズを知ることが遠回りなようで近道です。
かゆみの原因は、虫刺され、あせも、乾燥、接触性皮膚炎などに分類されます。さらに炎症を起こしているのかどうかでも適切なかゆみ止めは異なります。
ぜひ今回の記事を参考にして自分に合ったかゆみ止めを選んでみてください。
あくまで今回ご紹介したかゆみ止めは一部。より細かいニーズがあれば、薬剤師の方や登録販売者の方に相談してくださいね!
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